「知りたいことなら馬鹿馬鹿しい方法でも試す」現役東大生にインタビュー!#工作バカ

こんにちは!インタビュアーのセリナです。

今回は #工作バカ、東京大学教養学部理科一類2年生の橋本恵一さんにインタビューしました。

高校時代に地学部の成績等を評価され、東京大学理学部に推薦入試で合格した橋本さん。

大学推薦合格の裏には、高校時代の地学部での努力が詰まっていました!

やりたいことがあるのに「やる」ところまで辿り着かない人におすすめの記事です。

※インタビュー内容は1年生当時のものです。

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高度な工作品

▲橋本さん

バカレッジ
よろしくお願いします。早速ですが、橋本さんは工作がお好きなようですね。具体的にどんなことをしているのですか?

そうですね、じゃあまずはこのスマホケース、素材は何だと思いますか?
橋本さん

バカレッジ
え!?全部プラスチックじゃないんですか…?

正解は、漆です!確かに中身はプラスチックなのですが、漆を塗ってあります。
橋本さん

バカレッジ
漆!?

もともと持っていたプラスチック製のケースが黄ばんできていたので、自分で漆を買ってきて、塗装しました。漆は塗るのがなかなか難しいんですけど、自分で調べて塗りました。
橋本さん

バカレッジ
すご…!

あとは、以前、ハロウィーンの日に寮で仮装大会をしたんですが、その時に自分だけでなくパソコンにも仮装をさせました。
橋本さん

バカレッジ
パソコンにもですか!?

はい。パソコン自体はWindows PCなのですが、デスクトップの配置をいじってMacBook Proのようにしました。それから、外装の下の電池やLED、アクリル板を埋め込んで、マークが光るようにもしました。こんな感じです。
橋本さん

▲写真左:橋本さんが仮装させたWindows PC

 写真右:本物のMacBook Pro

▲橋本さんが仮装させたパソコン

バカレッジ
すごい….ってか、めっちゃ凝ってますね。
 

こんな感じで、私は工作をやることがありますね。
橋本さん

バカレッジ
私たちにとって身近だった小学校の図工の授業よりも、一歩上をいく工作ですね!

もともと工作は研究の手段だった

バカレッジ
そもそもなぜ工作をたくさんするようになったんですか?

もともとは工作自体を始めたという感覚ではないんです。高校時代に所属していた地学部の影響ですね。
橋本さん

バカレッジ
少し遡りますね。どんな活動をしていたんですか?

例えば、高高度発光現象の研究をしました。
橋本さん

バカレッジ
高高度…?

高高度発光現象です。ちょっと複雑ですが、簡単に説明しますね。高高度発光現象*は、積乱雲の上部で発生します。私たちが普段目にする雷は雲から地面に向かって落ちますが、スプライト等の高高度発光現象は、その雷に伴って雲から宇宙に向かって放電するんです。これの観測をし続けました。
橋本さん

*対流圏よりも上層の成層圏中間圏熱圏で生じる、発光を伴う放電現象の総称。多く雷雲の上空に発生し、落雷を伴う場合と伴わない場合とがある。ブルージェットスプライトエルブスなどが知られる。超高層雷放電中間圏発光現象TLE(transient luminous event)。

コトバンクより)

この研究は内容自体も複雑なのですが、実験のやり方も自分なりに工夫しました。というのも、高校の部活動での活動だったため使えるお金が限られていて、高価な機械を買う余裕がなかったからです。何をやるにもいちから始める必要があったんです。
橋本さん

バカレッジ
いちからというと…?

例えば先程の高高度発光現象の研究のときなんかは材料を集めてそれらを組み合わせ、観測する道具を作るところから取り掛かりました。
橋本さん

バカレッジ
そんなところから…!

はい。新聞、段ボール、ガムテープの3点があれば結構何でもできますよ!全体的に振り返っても、やりたい研究の為にとにかく情報を集めてみて、それをもとに観測する道具を作ったらなんとかなるだろう、みたいなゴリ押しの方法での研究が多かったですね。
橋本さん

バカレッジ
なるほど。そんなところから今の工作好きに繋がっていったわけですね。

はい。
橋本さん

実は、部活動での研究で、中国まで発表しに行ったこともありますし、たくさんの賞もいただきました。入賞した経験を挙げると、日本学生科学賞入選一等、中国青少年科学技術イノベーションコンテスト海外部門二等賞、….これはほんの一部です!
橋本さん

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

▲中国のコンテストで発表する橋本さん 

バカレッジ
それはすごいですね!その地学部での経験が、東京大学への推薦に繋がったんですよね?東京大学に推薦入試で入学した人なんてめったに見ないですから、ぜひそのお話を聞かせてください。

そうですね、ありがたいことに、数々の入賞経験などを評価していただいて、高校から推薦をいただきました。推薦入試のときのエピソードといえば、私は、出願の書類を英語で書きました。志望理由、将来の展望、自己アピール等を書いたのですが、そういうのって、日本語の構造上、日本語でアピールするのはおこがましく感じて。面接では、どうして英語で書いたのか、と突っ込まれましたね(笑)。
橋本さん

バカレッジ
さすがです(笑)。

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あえて限定しない将来像

バカレッジ
推薦で入った大学生活ももう1年。この先の大学でしたいことは決まっていますか?

東京大学では、あと1年教養学部に所属し、3年生になったら専門の学部に分かれます。私はその時に、理学部の地球惑星物理学科というところに進むことが決まっています。
橋本さん

バカレッジ
では、大学卒業後は?

ドクターまで取るつもりでいます。その後どうするかについては、あえて今の時期には明言しないでおこうと思っています。
橋本さん

バカレッジ
あえて、ですか。何か意図はあるんですか?

私は行った先で楽しむ、というスタンスでやっているので。この先いろんなことに出会っていくうちに、今の興味と変わるかもしれないですし。
橋本さん

バカレッジ
なるほど。あえて言わないというのもひとつですね!

やった方が面白いじゃん?

バカレッジ
橋本さんから、読者にアドバイスをお願いします。

うーん、普通はやらないようなことでも、現実的に可能ならやってみることです。私が実験機器をいちから作って研究しようとしたように、です。そのときに常識を気にする必要なんてないですね。普通やらないことは、意識的にやろうとしないと始まりません。やるかやらないかの基準は「やった方が面白いじゃん?」です。
橋本さん

バカレッジ
でも、常識を気にしちゃいませんか?
 

常識なんて、価値観ですからね。やりたいことが見つかったら、たとえ手段が「バカ」だろうと検討してみます。その際にまずは情報収集してみて、それから実現できるかどうかを判断します。目的に到達するための手段は常識的でなくてもいい。たとえそれがバカげた手段だとしても、もしかしたら、それがすごく面白い方法かもしれません。
橋本さん

バカレッジ
その情報収集って、意外と難しくないですか?橋本さんは簡単に言いますけど..。

最初はそうかもしれませんね。今の時代情報はあふれるほどあるので、調べれば何でも分かります。私の場合は地学部時代に情報を集める習慣がついたので、可能なところまでは何でも自分で調べますよ。
橋本さん

バカレッジ
なるほど。たしかに、目的達成のために手段を選ばず貪欲にやってみるのは重要なことかもしれませんね。本日はありがとうございました。

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自分がしたいことの為に

別に他人や常識と違ったっていい、自分で収集した情報をもとにまずは動こうとしてみる。

大切ですね。私も同じ2年生として、刺激を受けました!

皆さんも目的を見つけたら、常識にとらわれず勇気を出して挑戦してみるのもいいかもしれないですね!