バカ真面目に京都から700キロ歩いたはなし#ハイクバカ②




こんにちは!

インタビュアーのななです。

 

皆さんは、以前ご紹介したハイクバカさんを覚えていらっしゃいますでしょうか?

(まだチェックしていない方はこちらからどうぞ!)

今回は、そんな彼も尊敬する先輩ハイクバカをご紹介します!

 

大学生ってどうしてこうも歩きがちなんでしょう(笑)。

たった一人で700キロを歩き通した彼の思いに迫ります。

 

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 誰の背中を押したくて

 

バカレッジ

今日はよろしくお願い致します!

お願いします。

星野さん

 

▲早稲田大学4年の星野雅人さん(右)

 

バカレッジ

以前越川さんにインタビューしたときに、同じハイクバカとして、星野さんもぜひバカレッジでとりあげてほしい、と紹介いただきました。

そうですね。僕は彼と仲がいいので、今度一緒に歩きたいね!なんて話もしているところです。

星野さん

バカレッジ

さすがはハイクバカ同士。

星野さんは具体的に、いつどこをどのくらい歩いたんでしょうか?

去年(2018年)の5月に11日間で京都から東京までの東海道五十三次(500km)と本庄-早稲田100キロハイクの往復分(200km)で合計700キロを歩きました。

星野さん

 

▲星野さんが歩いた道のり

(寄り道や回り道で地図表示の662kmを優に超えたそうです)

 

バカレッジ

な、700キロ…。そんなとてつもない距離を、どうしてまた歩こうと思ったんですか?

これには理由が二つあるんですけど、まず僕がこんなにも長い距離を歩くきっかけから説明すると、僕が1年生の時の12月に、当時3年生だった先輩と一緒に企画して、実家のあった千葉から早稲田まで歩いて行ったことがあるんです。その時に道中のコンビニで男気じゃんけんをやるなど様々なコンテンツをしながら歩いたんですけど、それが本当に楽しくて歩きにハマりました。あと完歩した時の達成感も病みつきになりましたね(笑)。

星野さん

バカレッジ

千葉から早稲田ってどのくらいの距離があるんですか?

80キロです。出発したのが夕方の5時で、途中で睡眠をとっていないのもあるんですけど、コンビニに寄って進んでも、次の日のお昼には早稲田に到着したんですよ。

星野さん

バカレッジ

楽しそうだけどすごい過酷な通学ですね…。

17時間くらい歩いていたんですけど、その日は平日だったので、歩いた後に普通に3限の授業を受けました。爆睡でしたけど(笑)。

星野さん

バカレッジ

本当にお疲れ様です(笑)。

700km歩いた理由に戻るんですけど、1つ目の理由としては「100ハイのリベンジ」をしたかったからですかね。

(※「100ハイ」とは:早稲田大学で56年の歴史を誇るイベント、本庄早稲田100キロハイクの略称。毎年5月に、埼玉県本庄市から丸2日かけて約100キロの道のりを、ひたすら早稲田大学を目指して歩く、という非常にシンプルで意味のわからないコンセプトがあります。それでも1500人分の参加者枠は争奪戦になるほど、大人気の行事です。)

星野さん

バカレッジ

早大生に人気のイベントですね。100ハイではどんなことがあったんですか?

僕が2年生の時にただ100ハイを歩いてもつまらないと思って、自分の幼稚園、小学校、中学校、高校のすべてを回ってから本庄に行って、そこから100ハイに参加する「人生ハイク」という企画をやったんですよね。それが大体360kmでした。しかも先輩たちから勧められて下駄で歩きました(笑)。

その年に360kmを完歩した自信もあって、翌年の100ハイでは100ハイの運営団体である「早稲田精神昂揚会」の縛りプレイに申し込みました。すると1500人近くの参加者から数名しか枠のない縛りプレイヤーに選出されたので、公式に縛りを受けながら歩きました。

星野さん

バカレッジ

本当にどこまでもストイックですね。縛りプレイの内容はどんなものだったのですか?

「5人で100kgの樽を100km運べ」という内容でした(笑)。当日は5人で100キロある樽を担ぎながら歩いていたんですが、樽を支えていたおみこしが途中で壊れちゃって。それで泣く泣く断念したっていう苦い思い出があったので、このままじゃ終われないなって思ったんです。

星野さん

 

▲100kgの樽を担ぐ練習をする星野さん(右前)

 

バカレッジ

それがこの東海道五十三次ハイクにつながったという訳ですね。

そうですね。もう一つは、早稲田に対する思いみたいな部分からですね。

星野さん

バカレッジ

早稲田に対する思い?

当時(2018年5月)の早稲田は、僕が1年生の頃と比べて企画をやる人が少なく何か寂しさを感じたんですよね。僕が1年生の時は毎週誰かしらが馬鹿なことを真面目に企画していたので。

そんなことを4年生になって感じていたので、微力かもしれないけれど、早稲田を盛り上げるきっかけになれればいいなと思って、今回歩きました。

星野さん

バカレッジ

早稲田の文化を取り戻したかったということですね。

文化とまでは言いませんが、僕が今回の東海道五十三次ハイクのような馬鹿な挑戦をすることで、「どんなに馬鹿げたことでも愚直にやり続ければ手を差し伸べてくれる人は絶対にいる」ということを証明して、何かが怖くて一歩を踏み出せない人の背中を押せたらいいなって思っていました。そして、その延長線上で早稲田がもっと盛り上がってくれればいいなと!

星野さん

バカレッジ

それがまさにバカレッジの目指している世界観です!

 

 道中で出会った、数えきれない優しさ

 

バカレッジ

では本題の700キロハイクについてお伺いしたいのですが、京都から早稲田までは、どういった道のりだったんでしょうか?

ルートとしては、京都(三条大橋)-早稲田大学-早稲田本庄高等学校-早稲田大学-東京(日本橋)ですね。江戸時代の東海道五十三次の道のりの間に100ハイの往復分が挟まっています(笑)。 東海道五十三次(東京の日本橋~京都の三条大橋)をすべて辿りたかったんですけど、旧東街道が結構複雑な道だったので、旧東海道と現在の国道1号線を行ったり来たりしながら完歩を目指しました。

だからこの企画の名前も「東海道五十三次ハイク」なんですよね。

星野さん

 

▲こんな看板を背負って歩いていたそうです!

 

バカレッジ

そうだったんですね。この東海道五十三次ハイクというのは、誰とやったんですか?

一人です。

星野さん

バカレッジ

え、一人で!?

でもツイッターで東海道五十三次ハイクのアカウントを立ち上げて発信していたので、色々な人が応援してくれましたし、先ほど話した徒歩登校をした先輩をはじめとする何人かの方々が道中に駆けつけてくれて、途中の道のりを一緒に歩きました。また有難いことに背負ってる看板を見て差し入れをしてくださる方もいました。だから一人で歩いた距離としては、700キロ中600キロくらいだと思います。

星野さん

 

星野さんの東海道五十三次ハイク専用アカウント

ライブ感たっぷりのツイートや、本格的なまとめ動画が楽しめます!

 

バカレッジ

一人で歩くのはしんどそう…!

確かにいろいろありました。

でも京都から早稲田まで歩いて、次の日には100ハイが迫っていたので、そこからまた本庄まで歩いて、100ハイにも普通に参加して…っていうのが結構大変でしたね(笑)。

星野さん

バカレッジ

京都からきたその足でそのまま100ハイに参加したなんて、本物のハイクバカですね!

実際に700キロ歩いている中で、特に印象的だったエピソードは何ですか?

そうですね、数えきれないくらいあるんですけど(笑)。愛知県の知立市で出会ったおばあちゃんが、僕が一人で歩いていたら声をかけてくれて、事情を話したら、少しうちで休んでいきなさいって家に入れてくれて、お茶とお菓子をくれたのは嬉しかったです。

星野さん

 

▲家に招いてくれたおばあちゃんと

 

バカレッジ

一生懸命な姿に思わず応援したくなったんでしょうね。

本当にありがたかったです。他にも、静岡県の掛川にあるホテルに泊まった時は、翌日部屋を出ようとしたら足がうっ血して靴が入らなくなってしまうトラブルがあって。ホテルの方にお願いして、スリッパをいただいて歩き続けたこともありました。

星野さん

 

▲スリッパで歩き続けている様子

 

バカレッジ

そこまでして歩き続けようという気力がすごいです。

あとは静岡県の三島市ですごい雨に降られたことがあって、雨宿りがてらに入ったラーメン屋さんで暖をとって寝かせてもらったりもしました。そこの店主がとにかくいい人で、東海道五十三次ハイクの道中のエピソードを話したら、傘となんと一万円をくれたんです。あの時のお礼をするために、またラーメンを食べに行きたいと思っています。

星野さん

 

▲ラーメン屋の皆さんと

 

バカレッジ

まさに一期一会ですね!

そうですね。他にも、道中で「え、京都から歩いてんの!?」ってもの珍しそうに話しかけてくれたり、「若いうちしかできないんだから頑張って!」って応援してくれたりと色々な出会いがありました。

星野さん

バカレッジ

それはとっても嬉しいことですね。

その一つ一つがすごく僕の力になったので、声をかけてくれた人の特徴や話した内容を全部メモにまとめてあるんですよね。

星野さん

バカレッジ

え!全部記録してあるんですか、マメですね!

人生でもう700キロ歩くことなんてないと思うので、大切に記憶に残したいなと思って。

星野さん

バカレッジ

本当に周りに支えられてゴールできたということですね。

そうですね。ありがたい限りです。

星野さん

 

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自分と向き合った11日間

 

▲日本橋にて完歩の瞬間

 

バカレッジ

周りの方からの反応も素敵ですが、実際に700キロ歩いた星野さん自身の気持ちは、どう変化していったのでしょうか?

モチベーションとしてはマラソンと似ていましたね。

星野さん

バカレッジ

スタートは気力があったけど中盤でバテてラストスパートで盛り返す、といったところでしょうか?

はい。出発前は結構ワクワクしていたんですけど、いざ出発ってなると、楽しみだけどちょっと怖いなっていう複雑な気持ちでした。中でも一番辛かったのは大雨にあった5日目ですね。きつすぎたのと、雨だしばれないだろう、と思って泣きながら進んでいました(笑)。

星野さん

バカレッジ

しかも一人で歩くとなると、なかなか気晴らしも難しそうですよね。

そうなんですよ。一人だと何の心の支えもないし、ツイッターで発信しているとは言え、サボってもばれないじゃないですか(笑)。でもやっぱり、応援の言葉を無駄にしたくないっていう思いが強かったので、自分と葛藤しながら歩き通しました。

星野さん

バカレッジ

今回の企画は、自分と向き合う機会にもなったということですね。

 

人とつながる瞬間を楽しもう

 

▲共に色々なハイクをし、今回は援軍にきてくれた先輩(左)と星野さん(右)

 

バカレッジ

これまで徒歩登校だったり東海道五十三次ハイクだったり、ぶっとんだことをしてきた星野さんですが、そんなにも歩いている理由ってどこにあるんでしょうか?

一番はやっぱり、「人の温かさ」を感じられるから、かな。

星野さん

バカレッジ

人の温かさですか。

あとは歩いていると、他にも同じような旅をしている人とかその地域で頑張っている人とか本当に色々な人に出会って、それが自分自身の刺激になるんですよね。そういう夢とか目標を持っている人たちが、お互いにいい影響を与え合う機会になっているところも旅が好きな理由ですね。

星野さん

バカレッジ

まさに旅の醍醐味ですね!

それと、歩くことに関してもっとさかのぼると、小6の時に地元の千葉で、市がやってるわんぱくクエストという、外房から内房の70キロを歩いて横断するイベントに参加したんですよね。

星野さん

バカレッジ

そんなイベントがあるんですか!

それが今から考えても結構きつくて、1日に使えるお金が限られていたり、泊まる場所も毎日自分たちで探さないといけなかったんです。

星野さん

バカレッジ

それは大学生の私にとってもハードですね…。

その時は大変なこともあったけど、地元の人や自然と触れ合えるのがすごく楽しかったので、今歩きまくっているのも、この体験がもしかしたら原体験になっているのかなって思います。

星野さん

バカレッジ

そんなに小さい頃から歩き慣れていたんですね。

こういった活動は来年以降、社会人になっても続けていく予定なんでしょうか?

うーん、社会人になったら歩くかどうかはわからないけれど、やってみたいことはたくさんあります。例えば、エベレストに登ったり、砂漠でランニングしたりとか。

星野さん

バカレッジ

アイデアが斬新ですね!

今回は僕がたくさんの方に支えていただいたので、今度は自分が、夢とか目標に向かって頑張る人を応援したいという気持ちもあって。社会人になってからはそういった方向性の事業をできたらなと考えているところです。

星野さん

バカレッジ

とっても素敵なコンセプトだと思います!

 

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人はいつ死ぬかわからない

 

バカレッジ

最後に、星野さんから読者の皆さんへメッセージをお願いします。

人間っていつ死ぬか本当にわからないので、僕はやりたいことを他人の目を気にしてやらないのはもったいないと思うんです。そういった一歩を踏み出せないのって、「できない理由」や「やらない言い訳」を自分で無意識に作ってしまっているせいだと思うんですよね。だから本当にやりたいことがあったら「どうしたらできるんだろう」って 「できる理由」から考える  ことが大事だと思いますね。一回その不安を乗り越えれば、あとは周りには応援してくれる人も絶対にいるので、何にでもチャレンジできるようになれると思います。

星野さん

バカレッジ

一日一日を全力で過ごすということですね。

はい。そして、何かに挑戦して周りから応援してもらえた経験があれば、周りの夢や目標に向かう人のこともきっと応援できるはずです。そうやって 挑戦と応援の連鎖が広がったらいいなって思っています。誰もがやりたいことに挑戦して、いつ死んでも後悔のない人生を過ごせるといいですよね。

星野さん

バカレッジ

そのやりたいことが、星野さんの場合は歩き旅だったということですね。

そうですね。僕は根がめちゃくちゃ楽観的なので、本当にやりたいことの場合は、他人の目とかは気にせず気が付いたら始めているって感じなんですけどね(笑)。

星野さん

バカレッジ

何かやりたいことがあったら、あんまり考えすぎないで始めた方がいいということでしょうか?

うーん、そこは結構難しいな…。僕は始めるかどうかは瞬間的に決めているけど、実際にどういう風に進めていくかについては、めちゃくちゃ考えて動いています。

星野さん

バカレッジ

そこは慎重にいくんですね。

東海道五十三次ハイクの時も、行程表を綿密に作ったり、色々な人にこの企画を知ってもらうためにツイッターのアカウントを立ち上げてブランディングをしたりと色々考えて動いてました。

星野さん

 

![](https://bakallege.s3.amazonaws.com/uploads/admin_article_image/file/352/%EF%BC%91%EF%BC%91.png)

▲東海道五十三次ハイクの工程表

 

![](https://bakallege.s3.amazonaws.com/uploads/admin_article_image/file/353/%EF%BC%91%EF%BC%92.png)

▲ツイート用動画の絵コンテ

 

バカレッジ

他の人の目に見えていない部分でも、きちんと考えていらっしゃるんですね。

歩き旅に何がロジックだよ、と思うかもしれないけど、これは企画運営だったり就活だったり色々なことに共通することだと思います。

星野さん

バカレッジ

確かにそうですね。

本当に、バカなことに真面目に取り組むのが好きなんですよね。

星野さん

バカレッジ

それが人生を楽しむ秘訣なんですね!今日は貴重なお話をありがとうございました!

ありがとうございました!今回の東海道五十三次ハイクは僕のnoteでもより詳細にまとめているので、興味のある方はご覧ください。フォローもお待ちしてます!

星野さん

 

自分の気持ちに正直でいよう

 

ただ長距離を歩くだけではなく、マメな広報活動や緻密なスケジューリングも怠らない徹底ぶり。

周りからはバカだと思われるようなことにも、全力で向き合う星野さんの姿が印象的でした。

 

皆さんも、好きなもの・好きなことにもっともっと没頭していいと思います。頑張る人を素直に応援できる世界観を、私たちも作り上げていきたいです。

 

最後に…

100ハイは一般の方でも参加が可能です。人生の中で100キロ歩き通すことってなかなかないと思うので、興味のある方はぜひ来年春の100ハイに参加してみてください!

 

それでは、またお会いしましょう!

 

星野さんのツイッターはこちら